大好きなので、もはや客観的に見られませんが、きっと未だに日本での知名度は高くないですよね。
もったいない!の気持ちを込めて、アルバムをまとめてmemoします。
- ごっついのに癒されるSeether
- Seetherのアルバム
- 更新履歴
ごっついのに癒されるSeether
Seether
(シーザー)
「ごっつい見かけなのに癒し系の音楽なのかー」と、大きな誤解を生みそうですなタイトルですが・・・。
南アフリカ共和国発のポスト・グランジ、オルタナティブ・ロックバンド。音的にはメタル要素も強いですね。オルタナティブ・メタルで良いのでしょうか。
”ごっつい”に戻りますが、はい、ごっついです。見かけも音も。決して癒し系の音ではないです。では何に癒やされるって?それはVo.ショーンの声が一番でしょうね。声質でもないし、上手さでもないし・・・不思議ですがとにかく歌声です。
そしてイイ曲作るんです、彼ら。見かけ通りのゴリゴリハードなオルタナから、何か心に響くスローな曲まで。持ち味の、重めのミドルテンポは私のツボですし。
良い意味でずっと変わらない雰囲気と曲のセンスは、もう信頼に値するかなと。
Seetherのアルバム
改名前のSaron Gas(サロン・ガス)名義のアルバムが1枚(『Fragile』)。
以下、Seetherとしての1枚目『Disclaimer』から2017年リリースの最新『Poison the Parish』までをmemo。
基本、どれも好きです。
『Disclaimer』2002
Seether名義でのデビューアルバムです。ここの原点あってのSeetherですね。
後に数曲追加したものが"Ⅱ"としてリリースされます。今から初期Seetherを聴きたいなという方は『DisclaimerⅡ』の方でどうぞ。
Fine Again
Seether名義での最初のシングル。名曲です。
『DisclaimerⅡ』2004
1stに数曲追加され、"Ⅱ"としてリリースされたアルバムです。唯一国内盤があります。
ハードな曲ももちろんイイけど、心を打つような良曲は、こんな初期からなんですよね。またその両極のバランスがイイんです。(この頃はどぎつい歌詞多いみたいですけど。)
Gasoline
声をアピールしておいて、ちょっと良さが伝わりにくい選曲です。これぞSeether的なゴリゴリの曲。出だしのリフが最高です。
Broken(ft. Amy Lee)
最初の『Disclaimer』にも収録されているこの曲が別バージョンで追加されています。当時恋人だったEvanescenceのエイミーとのWヴォーカルアレンジです。エイミーの抜群の歌唱力が映えてイイ雰囲気なのに、後の破局が残念ですね。
『Karma and Effect』2005
前作の勢いを引き継ぎつつ、より完成度が高くてまとまってる印象。けど決して大人しい訳ではありませんよ。ハードなSeetherが好きな人におススメです。
しかし、怖すぎるジャケット。
Remedy
彼らの出世作になると思います。キャッチーなヒット曲です。
The Gift
なんだか苦しくて痛みを感じる曲です。悲しいけど好きな曲なんですよね。
『Finding Beauty in Negative Spaces』2007
このアルバム、ジャケ怖いですよね。はい、ここどうしても無視できません。そして歌詞カードの中の女の子はもっと怖いです。
曲はというと、ホントどれも良曲。いつもの安定感というか安心感のSeetherワールドです。けど、少し悲しい作品でもあります。
Fake It
このアルバムからの最初のシングルです。パワフルでキャッチーな曲ですが、もう少しインパクトが欲しかったでしょうか。
Rise Above This
2007年の8月13日にショーンの兄弟が自殺をしています。曲自体はそれより前に出来ていましたが、このMVはその弟ユージンに向けて作られたそうです。ショーンが泣いてしまい数回撮り直しをしたという話や、ビデオから伝わるメッセージには胸が締め付けられます。
初期の画像には見られないショーンの両手の指のタトゥー。描かれているのは、”2007”と”1308”です。
曲はもちろん素晴らしいですよ。
『Holding Onto Strings Better Left to Fray』2011
前作から4年を空けての5thアルバム。
ジャケだけを見ると、アクありクセあり感満載ですが、実はこのアルバム、バラードや前作にも少し見られた爽やかな曲、メロディ重視な作品がわりと多いんですよね。中心人物であるショーンが抱えていたアルコール問題や兄弟の死。いろいろを乗り越えての作品なのかも・・・と思うと納得です。
もちろん、いつものヘヴィなSeetherの音、ハードで暗めなトーンのナンバーもあって、変わらない楽曲の良さは安定感を再確認してしまうばかりです。
Here And Now
キラキラ曲の代表です。思い出アルバムの様な内容のMVも、そしてタイトルも、今までとは何か違うと思わせられるとっても爽やかな曲です。
Tonight
ライヴで聴いて、一緒にピョンピョン飛び跳ねたい気分になるんですよね。とても前向きなパワーを感じるポップな曲です。
『Isolate and Medicate』2014
良い意味でずっと変わらない。このアルバムも、安心して"Seetherの音"を聴けます。
全体的には前作からの流れで、それに優しさがプラスされた感じがします。”ハードすぎるのは苦手”という人にも広く受け入れてもらえるアルバムでしょうか。だから余計に、日本での知名度の低さがとっても残念なんですよね。こんなに良いバンドなのに。
Same Damn Life
こんな分野もいけるのね!という驚きのMV。そしてファルセットって今までありましたでしょうか。変わらないSeetherであり、より幅広くなった新しいSeetherですね。
Save Today
この曲も自殺したショーンの弟を想い書いたものようです。(↑『Finding Beauty in Negative Spaces』 Rise Above This)そう思って聴いてみてください。終盤の、訴えるような"Say you can help me now"が胸を打ちます。
『Poison the Parish』2017
2017年5月リリースの最新アルバム。
ハードさが戻りましたね。そうそう、このダークなミドルテンポは紛れもなく彼らで、そして超好みです。毎回ですが、どの曲もそれぞれ良くて嫌いな曲がありません。ファン目線を差し引いてもですから。
ただ基本的にはいつもの路線ですよ。でも飽きないから不思議ですね。
Let You Down
この先行曲で楽しみ倍増でした。この重いリフとダークさは、まさにSeether。
Betray And Degrade
2面性がおもしろいMVです。気のいいおじさん達も良いですが、やっぱりハードなSeetherがカッコイイです。ダークな歌詞を笑顔で歌う。見たままの通り、人の世界の2面性を表しているのかもしれません。気をつけましょう。何に・・・。
更新履歴
- (2018.9.30)既に記事にしていたものを含めて全アルバムをまとめました。